中古車は新車と異なり、ある程度走り込まれています。走行距離が長ければ長いほど、いろいろと部品の劣化の進んでいる可能性があります。個体差がありますが、これくらいの走行距離であれば、だいたい状態はどんな感じかについて、以下にまとめました。
中古車の走行距離と品質の関係
皆さんがどのような中古車を購入したいかによって、目安になる走行距離も変わってきます。何を重視するかによって、走行距離の基準も変わってくるので購入する際に参考にしてみてください。
できるだけ新しい車が欲しい
中古車とはいっても使い込まれたボロボロの状態の車よりは、できる限り新車に近い状態の車が欲しければ、2~3万㎞のものの中から選びましょう。車体もきれいですし、部品もそれほど劣化は進んでいないはずです。しかし新車とあまり変わらない状態なので、新車と比較して値下げ率はさほど高くないです。
適度な状態の中古車が欲しい
新車とほとんど一緒でなくても構わない、でも適度な状態の中古車が欲しければ走行距離5万㎞が一つの目安になります。だいたいこの手の車は5~6年落ちしています。多くの車種がフルモデルチェンジを行っている可能性が高く、旧型のため値崩れを起こしている可能性が高いです。ただしこれくらいの車の場合、タイヤやブレーキ、バッテリーなどの消耗が進んでいるかもしれないので注意しましょう。
安さ重視
中古車の特徴のひとつである、とにかく安い車が欲しいと思っているのなら10万㎞以上のものから選ぶといいです。かつて中古車業界では10万㎞にも達すると寿命を迎えるといわれていたからです。ただし今では車の性能もアップしていて、10万㎞を超えた車でも問題なく走行できます。ただしこれくらいの走行距離の車を購入する際には、メンテナンスは重視したほうがいいです。消耗品の交換がきちんと行われているか、点検整備記録簿などを見て確認しておいたほうがいいです。
用途別の車の状態
同じような走行距離でも、普段どのような使い道で車に乗っていたか、状態も変わってきます。用途と車の状態の関係について、以下にまとめました。
近所への運転
近くのスーパーに買い物に出かける、家族を最寄り駅まで送り迎えするのが中心であれば、見た目がきれいでも中身がかなり消耗しているかもしれません。1回あたりの距離はあまり多くないので、エンジンをこまめにオンオフしている可能性が高いからです。冷えたエンジンを回して、少しは知って温まりだしたところで止めてしまうパターンです。エンジンに少し負担をかけた走り方なので、エンジンを実際に回して異音がないか確認したほうがいいでしょう。
通勤で利用している
通勤の際にマイカーを利用している場合、職場までの距離が重要です。片道10㎞程度であれば、それほど車にも負担はかかっていないのです。しかしこれを超える距離を行ったり来たりしている場合、車に大きな負担のかかっている可能性が高いので、注意が必要です。
まとめ
中古車の状態はどれとして同じものがありません。ですからコンディションをしっかり見極める必要があります。走行距離はヒントになる情報なので、購入する候補の絞り込みに活用してみるといいでしょう。