中古車の一般的な耐用年数を解説

中古車の購入を検討するとき、中古車の耐用年数も気になるのではないでしょうか。中古車の耐用年数には、算出するための計算式があります。いくつか場合分けがありますが、計算式自体はシンプルなので、自分でも簡単に計算できます。購入する中古車を思い浮かべながら、計算式を確認してみてください。

 

耐用年数の計算に必要な情報

中古車の耐用年数を計算する前に知っておきたい情報がいくつかあります。一つずつ見ていきましょう。

 

その車の法定耐用年数

車には「法定耐用年数」という「その車を新車の状態から普通に使っていればこのくらいの年数は使えるはず」という見込みの年数が定められています。購入する車の法定耐用年数の確かめ方は簡単で、一般的な用途の自動車であれば、普通自動車は6年、軽自動車は4年が法定耐用年数になっています。

 

その車の経過年数

その車が新車登録されてから何年が経過しているかという「経過年数」も計算に必要になることがあります。経過年数は車検証に登録されている初度登録年月から確かめることができます。

 

新車の場合の購入価格と中古の購入価格

購入する中古車の購入価格と、その車を新車で購入する場合の購入価格も確かめておきましょう。購入価格は必ずしも厳格に調べる必要はなく、中古車の購入価格が、新車で購入する場合の50%を超えるかそうでないかがわかれば十分です。

 

耐用年数の計算と場合分け

ここまでに用意した情報で、中古車の耐用年数を計算していきます。いくつか場合分けがありますが、どの場合にあてはまるかさえわかれば、計算式は簡単です。それぞれの場合での計算式を見ていきましょう。

 

①:中古車の購入価格が新車で購入する場合の価格の50%を超える場合

中古車の購入価格が新車で購入する場合の価格の50%を超える場合、中古車の耐用年数の計算式は以下の通りです。

 

中古車の耐用年数=法定耐用年数

 

例えば、新品では200万円で売っている軽自動車を、中古で120万円で購入した場合、中古での購入価格が新品での購入価格の50%(100万円)を超えているので、この中古車の耐用年数は法定耐用年数と同じ4年になります。

 

②:①以外の場合で、経過年数が法定耐用年数を超えていない場合

中古車の購入価格が新車で購入する場合の価格の50%を超えておらず、中古車の経過年数が法定耐用年数を超えていない場合は、以下の計算式を使います。

 

中古車の耐用年数=法定耐用年数-(経過年数×0.8)

※1年未満の端数は切り捨て。計算結果が2年以内になる場合、耐用年数は2年。

 

例えば経過年数が3年の普通自動車の場合、法定耐用年数は6年なので、計算は以下のようになります。

6-(3×0.8)=3.6

端数を切り捨てて、この中古車の耐用年数は3年です。

 

③:①以外の場合で、経過年数が法定耐用年数を超えている場合

中古車の購入価格が新車で購入する場合の価格の50%を超えておらず、中古車の経過年数が法定耐用年数を超えている場合は、以下の計算式を使います。

 

中古車の耐用年数=法定耐用年数×0.2

※1年未満の端数は切り捨て。計算結果が2年以内になる場合、耐用年数は2年。

 

例えば、経過年数が8年の普通自動車の場合、計算は以下のようになります。

6×0.2=1.2

計算結果が2年以内になる場合、耐用年数は2年になるので、この中古車の耐用年数は2年です。

 

まとめ

中古車の一般的な耐用年数の計算は、少し場合分けがあるだけで、計算自体は難しいものではありません。まずは必要な情報を集めるところから始めてみてください。

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