新車と比較すると低額で販売されている中古車を購入すれば、選択肢を広げられます。しかし中古車の中には事故車や修復歴車のようなコンディションに問題のある車も販売されている可能性があります。事故車や修復歴のある車両を自分で調べる方法は果たしてあるのでしょうか?
1.修復歴と修理歴の違いを理解しよう
修復歴車といわれると、どこか車で修理すればそうなると思っている人もいるでしょう。修復歴があるとは、車の特定箇所に手を加えた車両を指します。具体的には車の骨格を構成するフレームを何らかの理由で壊して修理したことのある車両です。フレームは工具などで簡単に外すことができません。フレームを修理せざるを得ないほど壊れた、ゆがんでしまった車両はたとえ見た目はきれいに修理されていてもその性能に何らかの影響の出ている可能性があります。
一方修理歴とは上で紹介したフレーム以外の部分に何らかの手が加わった車両を指します。例えば塀にぶつけたりこすったりしたときにドアやバンパーを修理した場合です。これらが外板と呼ばれ、フレーム部分とは異なります。フレーム以外の場合、きちんと修理していれば、修理前と同じレベルでの運転は十分期待できます。
事故車=修復歴車ではない
よく事故車と修復歴車は一緒と思っている人もいるかもしれません。しかし厳密にいうと両者はイコールではありません。事故車とは文字通り何らかの事故を起こした、もしくは自然災害の被害に遭った車のことです。事故を起こしてもフレームに終生の手が入っていなければ、修復歴車とは言えません。しかし中古車業界では現在、事故車も修復歴車も一緒のように扱う場合が多いです。
2.修復歴車を見分ける方法
修復歴車を見分ける方法は簡単です。気になる車両があれば、販売店の営業マンに「検査表・査定表を見たいのですが?」と聞きましょう。検査表・査定表は車のカルテのようなものです。車の状態について細かく書かれています。もし何かと理由をつけて見せてくれないのであれば、見せられない事情があると推測できます。もし見せてもらったら、総合評価の項目をチェックしましょう。もし「R」と書かれているようであれば、修復歴車です。
ズバリ聞いてみる
思い切って営業マンに「この車は事故車ですか?」と聞くのも一考です。業界では修復歴車の場合、顧客にその旨を伝える義務があるとされているからです。きちんとした販売店であれば、どんな事故を起こしてどこを修理したか説明してくれます。また「詳しい情報はよくわかりませんがきちんと走ります」のようなあいまいなことを言ってきた場合、事故車を隠そうとしているのかもしれません。信頼できないので、そのお店で中古車を購入するのは避けたほうがいいです。
3.まとめ
修復歴の有無は、中古車を購入するにあたって重要なポイントです。修復歴の有無は、販売店のスタッフは通知する義務があります。もし気になれば、ストレートに聞いて、相手のリアクションを見るといいでしょう。